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私が20歳のとき高血圧で倒れて以来、何事もなく元気だった父が、突然倒れたのは心筋梗塞によるものでした。 当時出来たばかりの自治医大に運ばれ、先生から治療には足の血管を採取し、それを心臓の周りのつまってしまった血管の代わりに使うと聞かされたときは、かなりのショックだったことを覚えています。心筋梗塞は、今でこそ ポピュラーな病であり、手術も簡単になりましたが、当時バイバス手術ができる病院(先生)は少なく、当時の担当の先生からも、この病院ができてなかったら、助からなかったと思いますよと言われました。大手術に、長期にわたる入院を経て、父は元気になって退院となりましたが、先生に10年後生きてる確率は3割ですと、はっきり言われた瞬間は、私にとっては、イコール専務という楽な立場から、引きずりおろされる感覚を意識した瞬間でもありました。
しかし元気になったとはいえ、前の様には働けなくなった父の代わりに、精力的に仕事をこなしていった私は、周りの人達からも持ち上げられて、だんだんつけあがっていくようになりました。もうそうなると、自由が利かなく苦しんでいる父と、わがもの顔の私は、仕事のやり方で度々衝突するようになり、ついにあの大喧嘩の日を迎えるのでした。  続く

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